「雅、寝たらダメ」
「なんで?」
「次雅の降りる駅だから」
「お前の駅で降りるって言っただろ?」
寝起きのためか、ご機嫌ナナメな様子。
「意味わからない」
「そのまま。お前ともっと一緒にいたい」
機嫌が悪いはずなのに、いきなりそんなことを言われたら反応に困ってしまう。
私と一緒にいたいって、本心?
まだ寝たいから……とかじゃない?
「それだと雅が遠回りになる」
「それでもいい」
「寝たいだけでしょ?」
「あのな、俺だってお前との時間減って嫌なんだけど?」
寝るのをやめたらしい雅は、じっと私を見つめてきた。
私との時間が減って嫌って……それは、私と同じ気持ちであってる?
「じゃあそれも、嫉妬ってことになるの?」
「……は?」
「え、違うの?」
思っていたのと違う反応をする雅。
両目を見開き、驚いている。



