腹黒王子のいいなり。



それによって、今この状況が危ないんじゃないかということがわかった。


「うん、わかった。
ありがとう」


あまり集中して聞けなかったのが正直なところなのだが、解き方はわかったので素直に頷いた。


「そっか、よかった。
ほかにわからないところはある?」

「大丈夫」


一刻も早く離れてほしかった。
ただでさえ菅原は人気者なのだ、視線が痛い。



一見、平気そうに見えるかもしれないが、内心はドキドキしている。

そもそも視線が集まるのはあまり好きじゃない。


「またわからないところがあったらいつでも聞いてね」
「ありがとう」


私はちらっと菅原を見てお礼を言ってから、また問題を解き始めた。

それでも周りの視線が外れることはなく、数学の時間は本当に居心地が悪かった。