腹黒王子のいいなり。



そして私の隣へと腰を下ろす。

じっと雅を見つめていたら、彼の手が伸びてきて、ミイの頭を撫で始めた。


「ミイは俺に一番懐いてるはずなのに、お前のほういくってあれだな、やっぱり覚えてんだな」

「そうだといいなぁ……」


たった1週間ほどしかミイといなかったから、忘れられているかもしれないけれど。

こんなにも懐かれたら期待してしまう。
覚えているんじゃないかって。


「ミイ、元気に育ってて良かった」

「最初は全然飯とか食べなかったから、病院連れて行ったりして、だんだん元気に成長していったんだよな。

でもお前がいなかったら、ミイはもっと危ない状態だったかもしれない」


ミイを救ったのは私だって、雅はそう言ってくれた。

思わず泣きそうになるのをぐっとこらえ、首を横に振る。