腹黒王子のいいなり。



雅の部屋は綺麗に片付けられていて、必要最低限のものしか置かれていない気がした。

勉強机には、いくつかの教材が隅のほうに置かれており、きっと勉強もこまめにしているのだろうと思った。


「……あっ」


部屋を見渡していたら、突然ミイが腕の中から飛び出して、ベッドの上に乗った。

そして枕元に座り、私のほうを見て「みゃー」と鳴く。


ゆっくりとミイのところへ足を進めた。

だけど人の家だし、勝手に座るのはどうかと思ったから、立った状態でミイを撫でる。


するとミイは頭を振って私の手を払い、枕を避けながら奥のほうと歩いてしまう。


「ミイ?」



かと思えばまた奥のほうで座り、私のほうを見て鳴いた。

いったい何をしたいのだろう?
わけがわからず、じっとミイを見つめるけれど、ミイは何度も鳴くばかり。


怒ってるわけでもなさそうだし、ただ私のほうを見て鳴くだけ。