腹黒王子のいいなり。



「……っ」

猫の姿を確認した瞬間。
ミイだとすぐにわかった。

私の知っているミイだ。
3年前とほとんど変わらない。


ただ最後に会った時よりもひとまわり、成長して大きくなっているだけだった。



「ミイ……」

ずっと会いたいと思っていた。
ミイに、会いたいって。


「みゃー」


もう一度鳴いて、ミイは雅のほうに行く……かと思えば。

なんと私のほうへすり寄って来た。


驚きつつ、ミイを抱き上げる。
もちろん成長していたミイは、重たくなっていて、ちゃんと育った証拠だった。


「やっぱミイは覚えてるみたいだな。
俺よりお前のほうに行くなんて」


その言い方で、ようやくわかった。


雅、だったのだと。
私の探していた男子は、ミイを助けてくれた人は……。


「……っ、雅…」

他でもない、目の前にいる雅だったんだ。