腹黒王子のいいなり。




そして雅の家に着き、中へと入る。


「お邪魔します……」

なんだか他の人の家に上がるのって、なぜか毎回緊張してしまう私。


雅の家の中は落ち着いていて、玄関も綺麗に片付けられていた。

靴も三足ほどが綺麗に並べられているだけで、後は靴箱に入れてあるようだ。


家の中の壁は白く、いくつか絵が飾られていて、おしゃれだった。


「……みゃー」

そして靴を脱ごうとしていたら、突然猫の鳴き声が早速聞こえてきて、思わず顔を上げる。



「ミイが来た」
「えっ?」

「いつも来るんだよ、家に帰ると。
多分声からして二階からだな」


玄関から数メートル先に階段が目に見えたから、きっとそこから降りて来るのだろうと思い猫が来るのを待つ。


「みゃー」


そしてもう一度鳴いた……かと思うと。
その姿をようやく確認できた。