腹黒王子のいいなり。



「なんか言った?」
「なんでもない」

絶対何か言ったはずだというのに、そのまま流されてしまった。


もしそれで雅の飼っている猫と柄や色が同じだったら、それこそ運命だな……なんて。

そうなれば、私の知るミイと同じという可能性もでてくる。


だって同じ捨て猫で、名前がミイで、柄や色も同じ。

それに、雅は南中出身で……。


「……えっ…」
「どうした?」

思わず雅のほうを見つめる。

こんな偶然って、ある?

今気づいたけれど、色々私の知るミイと重なる部分が多い。


もしかして、ミイを拾ってくれたのは雅……なわけないか。

もしそうなら、遠足の日、雅に話した段階で『それは俺のことだ』って言うはず。


何も言わなかったってことは、きっと違うのだろう。

だけどなんか……モヤモヤするっていうか。
心に引っかかるものがあった。


そんな気持ちを抱えながら猫カフェにいたものだから、その後はあまり集中できなかった。