腹黒王子のいいなり。



ーーー目的の駅に着き、猫カフェを目指して歩いている間、私はずっと心の中で雅と唱えていた。

じゃないとまた“菅原”と呼んでしまいそうになってしまう。


ふたりは特に何も話さず、頭の中に入れておいた地図通りに歩くと猫カフェに着いた。



「あっ、ここだ……!」


小さな看板に猫カフェとおしゃれな字体で書かれており、猫のシルエットも描かれてあった。


「見て、窓から猫が見える……!」



外から中の様子が見られる小窓がいくつかあり、そこから猫が何匹か覗くようにこちらを見ていた。

その時点でかわいくて、思わず雅のほうを見上げる。


「……っ」


するとなぜか目をそらされてしまった。


「雅……?」
「中に入るぞ」


そう言って、雅は先に入って行く。
不思議に思いながらも、私も中に入ればそこには……。


「うわぁ……!」


たくさんの猫がいた。
種類も様々で、どれもかわいくてたまらない。