腹黒王子のいいなり。



「髪をおろしてるから大人っぽく見えるだけ!
髪型変えるわよ!なんならおさげにする?」

「……なんでもいい」


ここまできたら全部お母さんに任せようと思い、大人しく洗面所について行った。



「やっぱりお団子にしよっか、結構アップで」
「お団子?それなら自分でやる……」

「ダメ、最後まで私に任せて」


なんだか私よりお母さんのほうが張り切っている様子。


結局お団子もしてもらい、鏡に映る自分を見た。

だ、ダメだ……恥ずかしい。
肩や足を大胆に出している自分も、お団子をしている自分も、いつもと雰囲気が違って見えて恥ずかしすぎる。


「やっぱりかわいいわよ、夕美……!
色っぽさも残しつつ、かわいさもあるっていうの?

さすが私の娘!」


どうも親バカらしいお母さんは私を褒める……というか、私の服装と髪型に褒めているだけか。


そう無理矢理思い込んで、残りの準備を済まし、私は駅へと向かった。