「夕美、あんたまだ高校2年よ?」
「う、うん……そうだけど」
「なのになんでそんな大人びた格好なの!?
セクシーに見せて菅原くんを誘惑したいわけ!?」
「はい!?」
お母さんの気迫に圧倒されつつも、聞き流せない言葉が聞こえてきた。
せ、セクシーって……そんなつもりは全くない。
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「まさか夕美がこの間も誘ったの?
あんた実は肉食?」
「……お母さん、それってどういうことだ?
俺聞いてないぞ?」
「えっ……え?」
お母さんのわけがわからない言葉に対し、お父さんも反応してこちらに近づいてきた。
「実はこの子たち、もうそこまで進んでるのよ!」
「な、な、な、本当なのか夕美!?」
「えっ、いったい何の話してるの?」
「しらばっくれるな!そんな俺の娘が………」
「お父さん、もう夕美は高校生よ?
思春期なんだしそれぐらいねぇ?
相手も気配りができる素敵な方だったから、夕美のことを第一に考えてくれてるわよ」
もう高校生って……さっきはまだ高校生だと言っていたのに。



