「今の気持ちは？」
楽しそうな菅原の声。
さらには楽しそうな表情に変わった。
「……ドキドキして、恥ずかしい」
「俺に対してだけ？」
「す、菅原にしかこんな気持ちにならない……」
ドキドキすることも、恥ずかしさでいっぱいになることも、初めてだった。
全部、菅原に教えられた感情。
他の男子にはこんな気持ちになったことすらない。
「もうお前は、他の男と一切関わりを持つなよ」
「えっ……」
「免疫ないまま、俺にだけそう思っていればいい」
「わかった」
そんなこと言われても、他の男子と関わりを持つことなんてないだろうから、素直に頷いた。
「もうずっと閉じ込めていたいな」
「な、何言って……」
「誰にも見せたくない。
結局独り占めしたい気持ちが勝つ」
菅原の真剣な瞳から、目がそらせなくなる。
