腹黒王子のいいなり。



パッと視線を声をした方に向ければ、床にお尻をつけて腰抜け状態のお母さんがいた。


「お、お母さん……!?」


この状況に、さらに私は混乱してしまう。
ダメだ、思い出せ。


確か今日は遠足……そうだ、遠足に行ってその後菅原が家に来て……。



「……っ」

その時ようやく私は、ある程度思い出した。

眠たくて、思考回路が鈍っていたから、最後の方は記憶が曖昧だったけれど……菅原に甘えた記憶は残っていた。


思わず顔が熱くなってしまう。
私、絶対に恥ずかしいことを菅原に言ったよね?

菅原に抱きついたりとか、なんかとにかく迷惑かけたよね!?



「ゆ、夕美、このイケメンは誰……?
も、も、もしかして彼氏!?」


取り乱してるのは私だけでなく、お母さんも同じなようで。

時計を確認すれば、7時を指していた。
まさかこんな時間まで寝てしまうだなんて……私のバカ。


それにいつもはもっと遅いお母さんも、今日に限って帰りが早かったのだ。