腹黒王子のいいなり。



「眠たい」
「眠たいってお前、この体勢で寝るとかありえないから」

「じゃあベッドで寝る」
「は?」


なんだか菅原に引き剥がされそうな気がしたから、ぎゅっと抱きつく力を強める。



「……お前、何してるかわかってる?」
「離してほしくない」

「寝ぼけてる?」
「わからない」


なんだか今すぐ眠れそうで、目を閉じたくなる。
頭もふわふわしてきた。



「一回顔上げろ」
「うう……」


菅原にそう言われたため、力を緩めておとなしく顔を上げる。


じっと菅原を見つめていたら、突然彼が近づいてきて。


唇に柔らかい感触がした。

ああ、私菅原にキスされているんだと頭ではわかったけれど、素直にそれを受け入れる。


いつもなら恥ずかしいはずなのに、思考回路がうまく働かない。

もしかして、眠気が勝ってしまっているのだろうか。