腹黒王子のいいなり。



「あー、わかったから好きなだけそうしとけ」


投げやりな言い方だったけれど、私は気にせず菅原に抱きついた。



最初は恥ずかしさを抑えるように。

そしてだんだんと落ち着いてくると、普通なら離れるべきなのに、なかなか離れられない。


こうやって誰かに甘えて受け入れてくれることが、こんなにも温かくて安心するんだって思ったからだ。


「かわいすぎ」

途中、菅原は不満気な声をあげつつも、私の頭を優しく撫でてくれた。


それがまた気持ちよくて、なんだか眠たくなってしまう。


今日は遠足で早起きだったし、レクリエーションでビーチバレーもしたから疲れてしまっただろう。



「……お前、さっきから静かだけど寝るとかないよな?」


だんだん眠気が増していた時、菅原に声をかけられてはっとした。