「ずるい……」
「怒ってるって感情も表現できるようになったんだな」
偉い偉いと言って、頭を撫でられる。
その時に初めて気がついた。
本当だ……私、無意識のうちに自分の感情を表に出していた。
「そうやって自然体のお前が一番いいよ」
さっきまで腹が立っていたはずなのに、そんな風に優しく言われたら、きつく当たった自分が恥ずかしくなる。
「菅原」
「どうした?」
「……ごめんなさい」
「は?」
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになったため、自然と口から謝罪の言葉がこぼれていた。
「さっき、怒ったから」
「……やっぱり怒ってたんだ」
私の言葉を聞いた菅原が、ふっと優しく微笑む。
「いきなり素直になられてもな、かわいすぎて困る」
気にすんなと言いながら、また頭を撫でられた。
なんだかんだ優しいようで、許してくれた様子。



