腹黒王子のいいなり。



矛盾だらけの菅原に、疑問しかない。


「キスも全部、好きなやつだけ」
「じゃあなんで私は……」

「ここまで言ってもわからない?」
「はい?」


ダメだ、話が繋がっていない。
この間も似たようなやりとりをしたような気がするし。

だから私は菅原と話すことを諦める。


だってキスも全部好きな人としかしないって、私にしているじゃないか。

そんなの真に受けてしまったら、私のことが好きだって解釈になってしまう。


そんなことあるはずないのに。
だって菅原と私は高2からの付き合いなのだ。

いや、菅原の存在は高1から知っていたけれど。
向こうは知らないはずだ。


「もういい」

どうやら菅原も諦めた様子で。
もしかして何か私に伝えようとしたのかな……?

なんて考えても、わかるはずなく。