腹黒王子のいいなり。



息を整えながら、今度こそ涙がこぼれ落ちそうになる。

そんな私を見て色っぽく笑った菅原が、そっと涙を拭ってくれた。


「苦しい?」

その言葉に何度も頷く。

キスってこんなにも苦しくなるものなんだって、今初めて知った。


さらにはなぜか、体に力が入りにくくなる。


「まだこんなの序の口だから」
「う、うそ……だ……」

「こんなんで限界とか言ってたら体持たないぞ?」


楽しそうに笑う菅原。
どうしてそんなにも平気そうなのだ。


私ばかりが乱されて、恥ずかしい思いをして。
遊ばれている気分だ。


「絶対無理……」
「じゃあゆっくり慣らしていこうな」


声はひどく優しいけれど、言っていることはおかしい。