腹黒王子のいいなり。



きょ、今日はまだ話せたほう……だよね?
私にしては頑張ったと思う。


だからといって、周りの反応が変わるわけではなかった。


やっぱり感情をうまく表に出せないせいで、怖がられてしまう。

それなのに菅原と野村は、みんなと同じように接してくれる。


本当に優しくて、ふたりは人気者であるべき人物だなと思った。


これをきっかけにほかの子たちとも話ができたらいいな、なんて甘い考えを抱きつつ、私は1時間目の古典の授業準備を始めた。