腹黒王子のいいなり。



不服に思い、じっと菅原を見つめれば、大きなため息をつかれてしまう。


「普通に考えて、背中向けて座るだろ」
「え、なんでよ」

「抱き枕代わりになってもらうため」
「はっ!?」


だ、抱き枕代わりって……菅原はいったい何を言っているの!?


「抱き枕って、おかしいでしょ!」
「いいから早く」


は、早くって……そんな抱きしめられるのがわかっているのに、背中向けて座るだなんて恥ずかしくてできない。


とはいえ、拒否することのほうができない私は、結局それに従った。



そうすれば、菅原に後ろから抱きしめられて。

というか、抱きつかれてるという表現のほうが正しいのかもしれない。


抱き枕代わりって言っていたから、多分こうしたかったのだろうな。