腹黒王子のいいなり。



「別に、お前とならどこでもいい」
「じゃあ私が調べとくから!」


私とならどこでもいいだなんて、もしかして菅原も猫が好きとか?

それとも私に気を遣わせないよう、菅原なりの優しさ……とかかな。


いずれにせよ、一緒に行ってくれるのだなんて嬉しい。

菅原は意地悪なところもあるけれど、案外いい人なのかもしれない。


「早く土曜日になってくれないかな」
「そんなに嬉しいのか?」

「うん、嬉しい。本当に一度は行ってみたかったんだ」


猫に囲まれるだなんて、考えただけでも頬が緩みそうになる。



「お前ってそんな顔もできるんだ?」
「えっ……どんな顔?」

「かわいい顔してる」


目を細めて微笑む菅原。
ストレートにかわいいと言われ、恥ずかしくないわけがなかった。