「飼い主をなかなか探すことができなくて、本当にどうしようか悩んでいたら、南中の制服を着た男子が声をかけてくれたの。
それで、その男子が猫を引き取ってくれて……」
「へぇ。なんで会いたいんだ?」
「もう一度、会ってお礼が言いたい。あとその猫が元気かどうかも知りたいなって思って……」
だけどその男子がどこの誰かわからないから、きっとこの先ミイにも会えることはないんだろうなと思う。
「なんか聞いたことある?仔猫拾ったとか……多分、ひとつ上の先輩だとは思うんだけど……」
「先輩?顔覚えてんのか?」
「ううん、覚えてないけど……大人びた人って印象があったから」
多分先輩に間違いないはず。
いや、もしかしたら案外後輩という説もあるかもしれない。



