腹黒王子のいいなり。




決勝戦の前になると、クラスに活気付いて、見ている私たちも楽しかった。


「悠〜これ勝ったら友田さんとデートだぞー!」
「そうだ、頑張れ悠!」



予選で負けてしまった他のグループの人たちの多くが野村を応援する、という事態が起こっていた。


「えっ……勝手に決められてる!」

もちろんひなこは、この状況に焦っているようで。


「どうして野村くんは私とデートがしたいの?」

さらには野村がひなこに構う理由をわかっていないようで、頭を悩ませている様子。



「まあ、ひなこがしたいようにすればいいと思う」
「うーん……そうかなぁ」


まだ納得できていないひなこだったけれど、考え込んでいるうちに決勝戦が始まった。