「別に、私は何もしてないよ」
それなのに、そっけない返事をしてしまう私は本物のバカだ。
「ううん、してくれたよ!
夕美ちゃん、ありがとう」
だけどひなこは優しいから、私のそっけない返事に対しても笑ってお礼を言ってくれた。
どれほどいい子なんだこの子は。
もう今すぐぎゅっと抱きしめてやりたい。
こんな小さくてかわいいひなこを、野村が好きになるのもわかる。
守ってあげたくなるのだ。
もし男だったら私もひなこに惚れて、今すぐ付き合いたいところだろう。
「それでは、ビーチフラッグ対決をします!まずは1回戦です」
代表者は合わせて10人のため、まずは3つに分かれて予選を行い、そこから勝ち残った3人で決勝という方式らしく。
1回戦だった野村は、余裕でフラッグをとって決勝に進出した。
菅原同様、運動が得意な野村は足が速かった。



