最初こそ怖い雰囲気を漂わせていた菅原だったけれど、バーベキューが進むにつれていつも通りの“王子さま”である彼に戻っていった。
「そろそろ焼きそば作るか?」
「えっ、焼きそば……食べたい!私ね、焼きそば好きなの!」
「ひなこちゃんが焼きそば好きとか萌えるんだけど、やべぇ俺頑張って作るからな!」
「本当に?ありがとう!」
野村の言葉にひなこが笑えば、さらに気合が入ったらしい彼はひとりで勢いよく焼きそばを作り始めた。
「……単純」
ぼそっと私の隣にいた菅原の言葉を、もちろん聞き逃すはずもなく。
明らかに裏が出ていたぞ、菅原。と言ってやりたいほどだった。



