腹黒王子のいいなり。




ーーー「そろそろ焼けてきたな!ひなこちゃんと春坂さん、好きなだけ食べていいから!」


菅原と野村が串刺しにしたお肉と野菜を焼いてくれ、私たちに火が通ったものを渡してくれた。

私たちもやろうとしたら、火が危ないからと言って、ふたりが焼いてくれているのだ。



「うわぁ、すごいおいしそうだね!」

ひなこが渡された串を見て、キラキラと目を輝かせた。

かわいすぎる。

子どものようなその表情がかわいすぎて、すごく頭を撫でたくなるほどだ。


私たちは串刺しにされたお肉や野菜を口に運ぶ。

よく火が通って熱かったけれど、それ以上においしかった。


「ちゃんと火通ってる?」

その時、菅原に声をかけられた。


「うん、通ってるよ」
「そっか、おいしくできてる?」

「うん、おいしい」
「じゃあ俺にもちょうだい。今手使えないから」


菅原と野村は今もトングを使って、とうもろこしやかぼちゃなどを網の上で焼いてくれていたから、確かに食べられる状態ではなかった。