腹黒王子のいいなり。



ひなこに驚かれたり、想像と違う人物で引かれたりしない?


「あー!夕美ちゃんたちがサボってる!悪い子だ!」

「ラブラブするのはバーベキュー終わってからにしろよお!こっちはあと火つけたら終わりだからな!」


菅原と私、お互い見つめあっていたからだろうか。

ひなこと野村に、少し離れたところから声をかけられる。


振り返れば、ふたりとも私たちのほうを見ていた。



「ごめんね、早く用意するから」
「とか言って雅のことだから、また春坂さんにハグしたりするんだろ?」

「……っ」


やっぱり野村にも、さっき抱きしめられたところを見られていたようで、突っ込まれてしまった。

顔に出ないよう必死で恥ずかしさに耐え、平静を装う。


「今はしないよ」
「へぇ、“今は”なぁ?」

「うん、だから“今は”」
「……っ!?」


す、菅原はなんてことを言っているんだ……!