腹黒王子のいいなり。



「……き、キスして、いいです……」


自分で言って恥ずかしくなり、顔が真っ赤になってしまった。

もちろん菅原の顔が見れなくて、パッと俯くけれど彼の反応はない。


な、何?

気になったから、やっとの思い菅原の顔を見れば、これでもかってくらい目を見開いていた。



え……?
それはどういう反応?


「す、すがわ……」
「お前さ」

名前を呼ぼうとすれば、菅原に制されてしまう。


「本気でバカ?」
「えっ、なんで……」


「あー、もう無理。
お前は俺だけのものだから、絶対ほかには本当の自分見せんなよ」

「わっ…」


それだけ言うと、菅原に手を引かれてしまう。
もちろんバランスを崩して体が傾いた私は、菅原の胸元に倒れ込んでしまった。


嫌な、予感しかしない。