腹黒王子のいいなり。



「えっ……え?
何、今好きな人いるの……?」

「なんだよその反応」


私の焦る様子を見て、眉をひそめる菅原。
いや、この反応が普通だから!



「こっちが聞きたいから。
好きな人がいるのに私恋人にしていいの?」

「いいんだよ」
「何それ……あっ、もしかして諦めてるんでしょ?」


だから投げやりになって私を恋人にした。
それなら納得だ。


「は?諦めてるとか誰が言ったんだよ」
「え、違うの?じゃあ誰?いつから好きだったの?」


驚きのあまり、質問ぜめになってしまう。



「……中学から」

そのうえ、菅原の衝撃的な発言に驚き、今度は声すらも出なかった。


中学から……中学からずっと片想いしてるの!?


「え、うそ、今も同じ高校?
まさか菅原がそんな一途だったなんて……!」


やっとの思いで口から出た言葉は、結構失礼なもので。


「お前さらっとひどいこと言うんだな」
「ご、ごめん……」


だって好きでもない人間を恋人にするぐらいだから、女子に興味がないって思うのが普通でしょ?