腹黒王子のいいなり。



すると、そのうちのひとりと目が合った。


「……っ」
「……?」

それなのに、なぜか頬を赤く染めてパッと顔を背けられてしまう。


いつもなら顔を青ざめたり、恐れられたりして、恐怖のあまり顔を背けられるって感じだったのに。



どうしてだろう。

でも怖がられたわけじゃないみたいだから、複雑な気持ちになる。


だけど、深く考えているうちに次の駅に着いてしまった。



いつもの位置で車窓からホームを覗けば、菅原の姿がすぐにわかった。


黒のパンツにシャツ、ジャケットといったラフな格好だったのだけれど、逆にシンプルな服装が菅原のかっこよさを際立たせている。

さらには腕まくりをしていて、男らしく色っぽさも感じられた。


電車のドアが開けば、菅原が中に入ってきて目が合う。