腹黒王子のいいなり。



お母さんの言葉を軽く流し、私は残りの準備をして家を出る。

行き先がクラス別のため、現地集合のクラスがほとんどだ。


私たちのクラスも現地集合であり、電車で移動する。

もちろん、現地に向かうまでひとりではなく……。



『当たり前だけど、明日一緒にいくから』


恋人関係になってから、ほぼ毎日菅原と行き帰りを共にしている私。

そして昨日の帰りの電車で、菅原に放たれたこの言葉。


どうやら遠足当日も一緒に行くらしかった。



別に嫌ではなかったし、断ることもできないから素直に受け入れた。


いつも通り電車に乗るけれど、いつもより30分早い電車のため、座ることはできなかったけれど車内に余裕はあった。


「あんな子……」
「……綺麗」


なんだろう。

視線が感じるのはいつものことなのだけれど……今日は向けられる視線がいつもと少し違うっていうか。