腹黒王子のいいなり。



驚きすぎて私は声も出ない。


つ、付き合った……?
誰が、いつ、どこで!?



「はぁ!?まじでそれ言ってる!?」
「嘘だろ雅!」

「いやっ、なんで雅くんまで春坂さんなの!?」
「絶対弄ばれるだけだよ!」


周りも私ぐらい驚いていて、全員の視線がこちらへと向けられている。



「ど、どっちが告ったんだ!?」

間に受けた野村が、さらに菅原にすごい勢いで質問した。


まず付き合っていないから!

さすがの私も我慢できず、口を開こうとすれば、それを制するように菅原が私の肩を抱き寄せた。


「もちろん俺から。
俺が春坂さんのこと、ずっと好きだったから」


少し照れくさそうに言うのが逆にすごい。
こんなの誰も、演技だなんて思わないだろう。

そう、つまりもう手遅れなことを悟った。