ーーー学校に着き、廊下を歩けば悲鳴や驚嘆の声ばかりが聞こえてきた。
それぐらい、菅原の存在が大きいって、本人は気づいているの?
「お、おい!!雅と……本当に春坂さんなのか!?」
もうすぐで教室に着き、このつながれた手から解放される……そう思っていたら、突然近くで叫び声にも近いものが聞こえてきた。
私だけでなく、菅原も同様に振り向けば、そこには目を大きく見開いた野村の姿があった。
「な、なんでお前ら手つないでるんだよ!?」
ほら、やっぱり聞かれた。
野村にも、私たちが恋人同士に見えたのだろう。
誤解を解こうと思ったけれど、私より菅原が言ったほうが説得力がある。
だから私は菅原をじっと見つめ、口を開くのを待っていると。
「そんなの、付き合ったからに決まってるよ」
さわやかな笑みを浮かべながら、またとんでもない嘘を言い出した。



