「……この鈍感バカ」 「えっ?」 なんかほんの一瞬、裏の菅原が見えたのは気のせい? 気になって菅原のほうに視線を向ければ、もうそこにはさわやかに笑う彼の姿があった。 「まあ、いいや。あとで全部わかることだし」 あとで、わかる……? まったく意味がわからない。 今まで話していた内容から、180度変わったような気すらした。 そのうえ菅原はつながれた手を離すつもりがないらしく、このあともいつもと比べ物にならないくらい騒がれるということは、もう目に見えていた。