腹黒王子のいいなり。



「……お前、ずっとひとりで頑張ってきたんだな」


ひとり落ち込んでいると、菅原がぼそっと小さく呟いた。

ただ、私の耳にははっきりと届いて。
涙がじわっと目に浮かぶ。


ああ、菅原はわかってくれた。

そうだよ、本当はもっと自分の感情を出してみんなと同じように話したり、騒いだりしたい。


中学の時も、高校になった今も、ずっと感情を表に出すことなんてできなかった。


高校は特に、知らない子たちばかりだったから気づけば恐れられていて、謙遜されてた。

さらには噂まで流れていて、余計近づきにくい存在となってしまったけれど。


ずっとずっと、みんなと仲良くしたかった。



ひなこも私がいるから友達が寄ってこなくて、本当はもっと他の子と仲良くしたいと思っているはずだ。

優しいからそばにいてくれるけれど、ひなこの人柄は周りを惹きつける。


実際、私がそばにいない時はよく話しかけられているし、それを見るたび申し訳ない気持ちでいっぱいになった。