「悪い、無神経な発言したな」
そんな私の感情を読み取ったのか、菅原に謝られる。
簡単に許すのはなんだか嫌だったから、じっと菅原を睨むように見つめてみた。
「……ほら、怒るなって。
それを含めて全部俺だけが知ってればいいから」
なのに菅原はまったく怖いと思わなかったらしく、私の頭をぽんぽんしてそう言った。
怒るなって言われてしまえば、睨むことなんてできない。
「でも、引くかもしれない」
「は?何がだよ」
今は受け入れる体制の菅原だったけれど、私を知れば知るほど呆れて物も言えず、離れていくかも知れない。
離れられるのが一番辛いのだ。
ひとりは嫌だ。ひとり、本音を言えずに心の中で抱え込むのは寂しくて辛い。



