君の隣は、空いてますか?

(あー、マジでムカつく)

「・・・何だっけ、アンタの名前。」

「俺?ふふふ、読めないでしょ?小鳥が遊ぶって書いてたかなしって読むの。小鳥遊悠斗。ユウトって呼んで?」

「小鳥遊、その話し方はやめた方がいいと思うけど。チャラ男みたい。」

「あえて名字呼び?うん、いい。めっちゃいい。素直じゃないトコもタイプ。」

話聞いてないのかよ。
私が言える立場じゃないけどコイツヤバいんじゃないか?
なんで高校入れたんだ?コイツよりいいヤツもっといただろ。

「あのさ、話したことのない人に話す態度じゃなくない?もうちょっと人の事考えようよ。」

「いいじゃん別に。俺らクラスメートだし。しかも隣の席。俺はこれからお世話になる予定なんだし。」

「はぁ・・・。」

・・・ここまでくると逆に凄いなコイツ。
鋼の心っていう言葉がピッタリ。マンガから飛び出してきたみたいなチャラい感じ、顔、展開。
こんな人、現実にいるんだ・・・。うう、頭が痛い。

「じゃあ、これから友達としてよろしくな、本田!」

「は!?アンタみたいなヤツ友達じゃ・・・行っちゃった。」

ここで追いかければ言葉の続きを言えるのだが、男子を追いかけて話をするのは、私には難易度が高い。なにせ、さっきの会話に熱が入っていたらしく、何人かの生徒がこちらを見ていてどうも気まずい。

やられた・・・。アイツと友達になるぐらいなら朝のあの人と知り合いになりたかった。