君の隣は、空いてますか?

「言い忘れてたけど3限は学年全体で授業なー、多目的教室に現地集合。えーっと・・・何だったっけ。まあそんな重要な事じゃないしいっか。はい今日も元気に頑張ってください。じゃあ解散。」

先生のちょっといい加減な挨拶で朝礼が終わる。

うちの担任は、入学式の挨拶から気だるそうな感じだったもんな。なんだっけ、脱力系男子?、だっけ。そんな感じ。

そして結構なイケメン。女子からの人気は勿論、女性教師もニヤけるほど。運動神経もいいからたまに男子と校庭で一緒になってサッカーしてるし、男女関わらず人気だと思う。

でも、それに気づいているのか・いないのか分からない、何を考えているのか誰も当てることができない先生が私は少しだけ苦手だ。

どうにも付き合いづらいというか、気まずいというか。嫌な顔も嬉しそうな顔もしないから人一倍気を使わなくてはいけない。当然、そもそも私がこんな性格だから先生と話すと通常よりもう何倍も疲れるわけで。

友達も出来ていない、担任との相性も悪い。

神様は酷い。何で私をこんな性格にしたの?何でこんな環境にしたの?

(・・・ワガママばっかり、子供かよ。)

・・・自分がダメになったらすぐ他のものに文句をぶつけるあたりは、数年前から変わっていない。

「・・・無理ゲーじゃんか。こんなの。」

深くついた溜め息は、まだガヤガヤしている教室のざわめきにもみくちゃにされ、誰にも聞こえることなく、消えた。