私の専属ボディーガード

気がついたら、式は終わっていて私は教室で自分の席に座っていた。


私のクラスは4階校舎の1番奥にある、1年6組。


いつの間に仲良くなったのか、もうすでに教室にはいくつかのグループができていて、少しガヤガヤと騒がしい。


「校長の話長すぎてずっと寝てたわ!」
「いやまじそれな?逆にあれで寝ないなんて勇者いる?」


ぎゃはははと笑い声が響く。


私は完全にペースに乗り遅れたみたいで、誰とも話せずに1人で机の木目をじーっと見つめていた。


頭の中は1色。


樹くんのことで。


あまりよくない頭で懸命に考えた結果たどり着いた仮説は2つだ。


1つは、あの樹くんは、樹くんにそっくりな全くの別人だということ。


2つ目は、これは夢で、私が樹くんと同じ高校に通いたいという願望を夢として見ているのではないかということ。


でも、その仮説はどちらもすぐに打ち砕けることとなった。