ただ、君を守りたいだけ。

後ろから声をかけられ、振り向くとそこには如月がいた。

ふーん、案外オシャレじゃん?


「んだよ、こんな所でまでおめえと会わなきゃなんねえんか」

「なんだ失礼な奴だな。感謝しろっての〜」

なんて頭をグリグリしてくる。

「…お前 また怪我してんじゃねえかよ。」

「うるせえな、最近それずっと聞いてんぞ 痛くも痒くもねーってこんなの。お前のそれでノイローゼなるわ」

心配してくれてるのはあたしも気付いてる。
でも何年もやってる、こんなの。

もう慣れたんだって。
だから心配なんてもんは あたしには必要ねえんだ。

「…桜庭さ、オシャレとかしねーの?」

「…あのなぁ、あたしだって今の立場じゃなけりゃ きゃは♪とか言ってJK生活エンジョイしてるっつーの。おめェ喧嘩してる奴がオシャレとか邪魔しかねーじゃん。血かかるからおしゃれの元も子もねーよ」

殴りあってる奴が、オシャレして殴ってたら笑い通り越して呆れんだろ。

そもそも動きづれえしな。

「ふーん、お前のその立場も大変だな。」

「そーそー。今頃なぁ、あたしだって彼氏作ってさー?青春してたと思うんだよな。まぁでもそーは行かないって。」

「………」

「んだよ?」

少し俯いた如月の顔をのぞき込むと、ジロっと目が合った

「……なんでもねえよ。」

「んだ、そっか。ほら行くぞ、どっかいこーぜ?」

「…はいはい」

如月の手を引いて、走り出すと 奴はそれについてきてくれた