大輝と別れて 自分の教室の扉を開けて中に入る。

一瞬あたしに視線が集まるが直ぐに離れるのは毎日のこと。

窓際の端っこの、1番後ろ。
素敵な席だこと。

あたしに話しかけてくるやつは一人もいない。
まぁそりゃあ擦り傷だらけで目つき悪い奴には話しかけれないわな



4限がすぎても 聞いたことのある内容ばかりでつまんない授業。

「あー、じゃあここの問題を……桜庭、解いてみろ」

「はーなんであたしなんだよ、他にもいんだろが」

急に当てられてめんどくさかった私はそう反論した

「あいつの声、初めて聞いた…」

って奴が多い!!

「いいから解け」

「うぃーっす」

黒板の前に行ってチョークを渡され 問題を見る

なんだ、簡単じゃん。


「はい どー?」

「すげえ、完璧だ」

はい来たぁ。

暇暇、あー暇 保健室行ってサボるか
どうせ、授業なんて聞いてたところだし。

今なら誰もいないっしょ?

「せんせー頭痛いんで保健室行ってきまーす」

「えっ、また?」

なんて言う先生の言葉を無視して歩く。

保健室は1階にあるからそこまで降りなきゃ行けない
なんであたし達三階なんだよ

「失礼しまーす寝さしてくださーい……って誰もいないじゃん」