ただ、君を守りたいだけ。

「はぁ……はぁ……あー、まぁまぁ痛てぇなぁ〜」

壁に寄りかかったまま座り込んで口元を拭う。
血が滲んだこの手も、顔も 足も 体も。
全身に痛みが襲う。

あいつらは……ちょっと苦戦したけど、最終的に降参して去っていった。

でも…これだけでは終わりそうにない気がする。

「あいつら強えなぁ…」

「姉貴!!!」

やっと意識がはっきりしたのか 大輝と咲夜があたしの元に駆け寄ってきた。

「姉貴……すんませんした…俺らがやられたばっかりに…!!!」

と、大輝が悔しそうにしながらそう言った。
あたしは大輝と咲夜の頬に手を添えてうっすら笑った

「気にすんなって。まぁちょっとキツかったけど、あたしは大丈夫だしな。お前らは、もう先に行け。ホント大丈夫だから、お前らにまた何か起こる前に 先に行け。」

と促した。
少し困惑を見せた2人。

コイツらはなかなか喧嘩も強え。
けどコイツらがやられたのは相当だったと思う。

「姉貴…いや、でも」

「大丈夫だ、咲夜。お願いだ。お前らはもう先に帰れ な?」

あたしがそう押すと2人は少し戸惑いながらも あたしに一礼をして去っていった

「はぁ…1人で余韻に浸るのも大事だってな。」

正直痛くて歩けねえだけなんだけど。
まぁ ましになったら動こうか。

しかしアイツら、本気であたしを倒しにかかってるな。
手を抜いてる感じだったから、本当に次も襲いかかってくるかもしれねえ。

本当に周りに被害が出る前に、あたしが釘を打たないとな…

「また怪我してんじゃねえかよ。てか今回はひでぇ怪我だなぁ、桜庭。」

思考を巡らせてたら、聞き慣れた声が頭上から聞こえた。

顔を上げると、案の定そこに居たのは如月だった。

「んだよお前こんな所に何しに来てんだよ。
危険だから帰れっつーの」

「ずっと見てた。」

「は。見られてたの?やだなぁー」

何故か救急箱を持っている如月は、一連の流れを見た。と言いながらあたしの前に座った。

「やめろよ、手当なんか要らねぇって!」

「いいやダメだ。前よりひでえ怪我だろ。
心配なんだって。」

「心配なんて…要らねえよ、んなもん大っ嫌いだ」

あたしがそう言っても、聞く耳持たず。
手馴れた様子でガーゼを当ててきた

「いってぇな!!」

「我慢しろよ。ガキだな桜庭」

「クソがっ」