「オラッ……!!!!」

「グフッ…!!く、そが……ッ!!」

チッ、よえーなぁ。
あたしに喧嘩売っといてその程度かよ、と 目の前でうずくまっているバカを見下ろしながら息を吐く。

今日殴り合いするのはこれで五回目だ。
私は毎日誰かと殴りあって、毎日誰かの鮮血を浴びている。

もう慣れたことではあるが、やはりしんどい時もある。

唯一あたしがケンカせずにいれる場所は 学校だ。

わざと偏差値の高い所を選んで入った甲斐があり、私のことを知ってるやつも、喧嘩を打ってくるやつもいない。

知ってるやついるにはいるけど全て私の味方。
まぁ…おかげで女友達はほぼ居ないんだけどね。

「くそ……帰ろ。あー、腹減ったなぁ」