この空の果てで




「愛しているよ」



「知ってる」



「生きている間に言えたら良かったのにね。

あまのじゃくだから言えなかった」



「生きている間とか、殺し文句すぎる。

トラックよりもそっちに殺されそう」



「何言ってんの」



「俺には、こだわらなくていいよ。

ていうかこだわるな。

いい旦那さん見つけて幸せになるんだよ。

そうじゃないと俺が苦しい」



「……ナツキが望むなら」



「そうじゃないとコハルいつまでも独身で最後は孤独死するからな」



「それは嫌だなあ」



「正直すぎ」



「うーん、でもやっぱりナツキに生きていて欲しかったな。

生まれ変わっても、わたしはまたナツキと会いたい」



「俺も」



その直後、雑音が電波に乗せられた。



「……たい……」



「ちょっと電波の調子悪いけど……」



「……じか……来……る……」



「待って、まだ話していないことがありすぎる」