この物語の始めはさかのぼること一年前

私が高校入学の日だった

「お母さん 行ってきます」

「はーい、後でお母さんたちも行くわね」

「うん!」

いつもどおり朝…のはずだった

30分後

「どうしよう…完全に迷子だ」
明日香は高校が予想外の広さに体育館までたどり着けずにいた

「裏庭的なところに着ちゃった」

「おい」

「はい!」
後ろから突然かかった声にびっくりせずにはいられなかった

「お前、こんなところで何してる?」

「迷子になっちゃって…」

「一年か?」

「はい!」

「そこの道をまっすぐ行って左に体育館がある」

「ありがとうございます!」

明日香は行こうとしたがあることに気ずく

「あのう…あなたは行かないの?」

「あ? 入学式なんてでねぇよ」

「でも…」

「早く行け、俺の昼寝の邪魔するな」