その時、教室の開く音がした。 あ、やばい。 泣かれるの見られたくない。 「あれ、深山さんどうしたの?」 やっぱり遅かった。 でもこの声知らない。 そっと顔を上げる 「あ、」 この人良くカッコいいって言われてる人だ。 でも接点ないし、なんでこのクラスいるんだろ。 「福田の彼女だもん、知ってるよ」 私の疑問を答えてくれる。 「ごめんなさい、名前分からないです」