~深山~


福田君から電話があったのは知ってたけど、、。




改めて別れるって言われるの辛いしね。




今日も学校の門を通る。




「あ、千夏ちゃんやっときた」



門に立つ彼に怯える。



「なんで、尚君ここに、、あ」



間違えて彼の名前を呼んでしまい、その途端彼は私を昨日のように抱き締める。



私の体が震える。




「あ、や、離して」




「尚って呼んでくれた、嬉しいよ千夏」



私の腰に腕を回す。



私は必死に胸を押す。



怖い、やだ。



「あ、やだ。皆に見られる」



校門だから当然皆に見られる。




「ふっ、可愛い」



「んんぅ!」



下を向いていたのに、両手で頬を包まれ上へクイっと上げられる、そのまま唇を押し付けられる。



両手が頬にきているので、逃げれると思って振り切ろうとする。



でも、彼は唇を押し付けると私の腰に腕を回し抵抗できないようにまた頭を支える。




「っ~!んっ」



尚君がキスしてる、彼女!?と回りの声が聞こえる。



私がその声に涙目になると彼は少し口を離す。



「俺とカレカノだね」



「そんなのいや、んん」



話してる途中に私の口に舌を入れる。




「んぅ、んん!」



昨日と違い、私の舌を強引に絡ませてくる。



くちゅくちゅといやらしい音がなる。



だんだん耐えきれなくなってポロポロと涙が出てきた時。



彼が思いっきり吹っ飛ぶ。




「俺の千夏に手出すな」



聞いたこともない声で言う福田君