教室に戻ると先生がプリントを回収するところだった。

「後はテキトーになんでもしてていーよ」

なんだそれ。テキトーって。笑

なんか思ってたより全然、授業っぽくない。

こーゆー自由な感じのなんか楽しいかも。

「ねぇ」

えっ…わたし？

「何歳？」

「16だよ。高2」

「あ、タメじゃん！名前なんてゆーの？」

「美愛だよ」

「美愛ちゃんね。わたし由梨。よろしくね」

「うん！よろしく」

由梨ちゃんは、わたしと違って髪も染めてピアスも何個も開けて、化粧もバッチリしてるから年上かと思ってた。

ギャルっぽいけど話してみると全然そんな感じじゃなくて、優しくて、可愛い、わたしが憧れるような理想の女の子だった。