夏の終わりとアキノソラ

「どーも。」
私の顔をみた途端、抑揚のない声でカズがそう言った。


「なんでここに居るの?」

「病院で、様子おかしかったから。」

今度は聞いたことに対して答えてくれた。


「よく、ここがわかったね。」


「あー、親父に聞いたから。」


「そっか。大将には言ったんだっけ。」


ちょっと歩こう、そういってカズが歩きだしたので私も急いで着いていく。


「どこいくの?」


「別に。どこもいかねぇけど。」


相変わらず会話が少ない私たちは、カズがそういったあとしばらく沈黙が続いた。


小さな喫茶店が見えた辺りで、先に沈黙を破ったのはカズだった。


「入る。」

私は小さく頷いて着いていく。コーヒーを2つ注文し、端っこの窓際の席へ座った。お店の中はガラガラだった。