「プッ!
それはそれは……………。
ごめんね、俺のせいだね。」って…………ずっと笑ってるの。

「もういい!!」

恥ずかしくて、またそっぽを向いたら

「ごめんごめん。
俺を意識してくれたのかと思ったら嬉しくて。
笑ってごめんね。」って

伸ばした手で……

そっと頭を撫でてくれた。

さっきまで恥ずかしかった手。

でも今は……ホッとする。

何も話さないまま、外の風景が流れる。

いつの間にか…………

私の心の中に誠ちゃんが消えて

春人さんがいっぱいになってた。

こんなこと言ったら、またからかって笑われるから言わないけど………

もしかしたら…………

誠ちゃんの事を…………卒業出来たのかな?