ごろんと上を向いて、天井を見上げる。 俺はここに……居ていいんだろうか。 なんで紗良は、こんなにも親から信用されているんだろう。 知らない奴を家に入れても怒られないなんて、普通ありえんだろ。 いや、親も親ってやつか? 無防備すぎるのか? いやでも……そんな感じでも、なかったか。 こんな俺に、紗良の両親も笑いかけて……。 紗良はずっと嬉しそうで……。 何がそんなに、楽しいんだよ。 …………変な奴。